さくら

こもりうた

子供たちへの愛と知恵の贈り物

胎教は、胎児の時期からその子の人格や特性を理解し、サポートする重要なプロセスです。多くの子どもたちは本能的に、自然や人間が「ひとつのもの」としてつながっていることを感じ取っていますが、成長するにつれて現代社会の価値観に影響され、その感覚を失うことがあります。

胎教や幼児期に行う紙芝居が、この「ひとつのものとしての存在感覚」を失わないよう、適切な環境を提供する役割を果たしています。紙芝居は、民話や神話を通じて、祖先が大切にしてきた知恵や自然、宇宙とのつながりを子どもたちに伝える手段として有効です。

特に、紙芝居や絵本の読み聞かせは、子どもの心や精神を育む最も効果的な方法の一つであると考えています。紙芝居はシンプルでありながら、子どもたちの純粋な心に深く働きかけ、大きな影響を与える力があります。木枠である「舞台」を使って物語を展開することで、子どもたちは物語に集中し、その世界に引き込まれていきます。

最も大切なのは語り手の心や意識です。語り手が持つ価値観や人生観、自然観が、声や動作を通じて子どもたちに深い影響を与えます。母親のような温かい愛情や、父親のように広い視点で語ることが、子どもたちに安心感を与え、成長をサポートします。また、祖父母の経験と知恵が、無限の愛情とともに子どもたちの心に深く届くのです。

民話や神話、自然や科学をテーマにした紙芝居を通して、地域の歴史や文化、そして先人たちの知恵を次世代に伝えることの重要性を感じています。これにより、子どもたちは地域文化や普遍的な価値観を理解し、自分たちが「ひとつの存在」であることを再確認することができます。紙芝居を通じて、私たちは人間の本質やアイデンティティに気づくきっかけを提供し、豊かな未来を築いていきたいと考えています。